かつて、AWA、WWFと並び世界3大タイトルと言われた中でも、最も権威があるとされたタイトルで、各地のプロモーターの組合的組織であったNWAが認定した世界王座です。このため、チャンピオンはNWA所属のプロモーションを順番に周ってタイトルマッチを行うと言う義務を背負っていました。日本では全日本プロレスがNWAに加盟していた為、日本でもタイトルマッチが行われ、故ジャイアント馬場が3度戴冠しています。
1989年に当時のNWA傘下の中で最も大きな勢力を占めていたジムクロケットのプロモーションが経営難に陥り、これをメディア王、テッドターナーが買収し改称したのがWCWです。以後、WCWのチャンピオンをNWAもチャンピオンとして認めるという状態になります。しかし、このタイトルを保持したまま、リックフレアーがWCWを去り、WWFに移籍した事で、WCWは新チャンピオンの決定戦を行い、勝利したレックスルガーがWCWタイトルを引き継ぎますが、NWAはリックフレアーをチャンピオンとしてしばらく認定し続けた為、タイトルが2つに分かれることになりました。
後にWCWがWWFに買収された事で、WCW王座は現在のスマックダウンで争われている世界ヘビー級王座へと改称され受け継がれていきます。一方、フレアーはタイトルを剥奪され、ベルトをNWAに返却することになりました。
NWAはこのベルトを新日本プロレスのG1クライマックスの優勝者に与えると言う決定をします。この年の優勝者は蝶野正洋選手でした。その後、グレートムタを経て再びWCWにベルトが戻りましたが、ここで、WCWがNWAを脱退します。この際WCWはインターナショナル世界ヘビー級というタイトルを新設し、NWAのタイトルを引き継ぎますが、NWAはこれを承認しておらず、完全にWCWの手を離れる事になります。これ以降NWAは世界王座とは認められない冬の時代に入ります。
その後、初期のECW(イースタンチャンピオンシップレスリング時代)の世界タイトルとして扱われますが、すぐにECWが世界王座を新設したことで使われなくなります。その後、ダンスバーンを経て、小川直也、故橋本真也らの手に渡ります。
2002年にジェフジャレットがNWA-TNAを設立し、NWA世界王座はTNAで管理すると言う契約をNWAと締結します。こうして、TNAでこの由緒正しいベルトが独占的に争われる事になりました。
前置きが果てしなく長くなりましたが、TNA歴代のNWA世界ヘビー級チャンピオンは以下の通りです。
2002/6/19 ケンシャムロック(1)
TNA設立前のチャンピオン、ダンスバーンがTNAに参加しなかったため、NWAはスバーンからタイトルを剥奪し、TNA最初の興行で18人参加のガントレットバトルロイヤルを行い、最後に残った2人による王座決定戦を実施した。最後に残ったもう一人はマリス(後の故ギガンテス)。
2002/8/7 ロンキリングス
NWA-TNAの第8回大会で奪取。NWAが認定した唯一の黒人チャンピオン。(ボボブラジルはタイトルマッチに勝利したものの、NWAは認めていない)これを機にフェイスターンを果たす。
2002/11/20 ジェフジャレット(1)
ビンスルッソーがキリングスをギターで殴るアシストでタイトル強奪。
2003/6/11 AJスタイルズ(1)
ジャレット、レイヴェンと3ウェイで対決し勝利。試合後に、ビンスルッソーがジャレットをギターで殴りAJを祝福。AJはTNAで2度目のヒールターン。
2003/10/23 ジェフジャレット(2)
AJを下しヒールターン。AJは入れ替わりにフェイスターン。
2004/4/21 AJスタイルズ(2)
このときはフェイス。ルッソーと結託したジャレットとケージマッチで対戦。ギターショットをペレキックで粉砕して勝利。
2004/5/19 ロンキリングス(2)
AJ、レイヴェン、クリスハリスとの4ウェイマッチに勝利。
2004/6/2 ジェフジャレット(3)
スラミバーサリー大会のキングオブザマウンテンマッチで勝利。以後、TNA記録の保持期間347日を樹立。
2005/5/15 AJスタイルズ(3)
ハードジャスティス大会でジャレットと対決。特別レフリーのティトオーティスにジャレットが盾突いたため、オーティスがジャレットをノックアウト。そこにAJがスパイラルタップを決めて勝利。
2005/6/19 レイヴェン(1)
スラミバーサリー大会で、AJ、アビス、ショーンウォルトマン、モンティブラウンとキングオブザマウンテンで対決し勝利。
2005/9/15 ジェフジャレット(4)
TNAがタイトルを管理するようになり初めてTNA以外の試合でタイトルが移動する。カナダのオンタリオ州オールドキャッスルで行われたBorder City Wrestlingで組まれたタイトルマッチにて、AMWのアシストを受けて、ジャレットがタイトルを強奪する。
2005/10/23 ライノ(1)
保持期間2日の超短命政権。バウンドフォーグローリーにて、本来のタイトル挑戦者だったケビンナッシュがドタキャンしたことで、急遽、挑戦者決定ガントレットマッチが行われる事になる。元々、モンスターボールマッチにエントリーしていたライノは、激しい消耗戦の末に勝利。さらに挑戦者決定戦を制して、休憩時間なしでジャレットとタイトルマッチ。プラネットジャレットの妨害をことごとく跳ね返し、ギターショットをかわし、一瞬の隙を突いてゴアでジャレットを粉砕した。この日1日で3試合に勝利した。
2005/10/25 ジェフジャレット(5)
11/3放送のiMPACT!プライムタイム移行記念2時間スペシャルで、タイトルを奪い返す。
2006/2/12 クリスチャンケイジ(1)
TNAにジャンプして以来、連勝を続け、アゲンストオールオッズでついにタイトル挑戦。初挑戦でタイトル奪取に成功する。
2006/6/18 ジェフジャレット(6)
スラミバーサリー大会で、ズビスコ、アールヘブナーのアシストを受けて勝利。観客の怒号とゴミが飛び交う、大バッドエンドになる。次のiMPACT!でコルネットにタイトルを剥奪されるが、翌週に返還される。
2006/10/22 スティング(1)
バウンドフォーグローリーで、特別立会人にカートアングルを迎えて、ジャレットと対決。この試合に負けたら引退と言う条件。途中でカートアングルがレフリーをノックアウトし、自らスペシャルレフリーになる。最後はギターショットを喰らいながらもスティングアップし、スコーピオンデスロックでタップを奪う。この後、ジャレットは戦線離脱。
2006/11/19 アビス(1)
画鋲の上にチョークスラムで落とされたスティングが、スティングアップするも、行動がエスカレート。前の回のiMPACT!でアビスにやられた逆さ宙吊りを試合中にやり、さらに度を過ぎた反則行為に審判が反則裁定。NWA規定により、王座はアビスに移動した。
また、お暇な時にタッグ王座やX王座もお願いします!
ところでTNAは王者側の反則でもタイトルが移動するんですね。
このタイトルはこれまでジャレットの為のものだったと言っていいと思います。だからこそ、ジャレットの離脱以降の展開が楽しみです。あっさりアングルが奪取して長期政権という流れだけは避けて欲しいものです。
コメントありがとうございました。
日本ではTNAは本当に知名度が無いですからね。このブログを始めたときも、読者数は100人くらいで打ち止めなんじゃないかと思ってました。
少しでもTNAが日本で市民権を得る事に、このブログが貢献できれば幸いです。
毎日更新を心がけておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
私はWWEファンなのですがCM Punkが気になりネットで試合を見ているうちに、AJ Stylesに辿り着き、試合を見てみたのですが、AJは素晴らしかった。 AJの試合は非常に楽しめました。 彼がいる限りTNAを応援していくことにしました。 これからも毎日チェックするので更新頑張って下さい。
書き込みありがとうございました。
日本でもせめてケーブル局くらいでいいから、iMPACT!の放送でもあると全然違うんでしょうけどね。
WWEとは方向性が別方向を向いているので、WWEと反対側の極になってくれるのが理想ですね。
>Straight Edge様
CM Punkと言う事はROH経由でしょうか。AJはちょうどキャラチェンジの真っ最中ですので、どうなるのか、誰と組むのか楽しみですね。AJ唯一の弱点がマイクですから、喋りの達者なシェリーあたりと絡んでくれたら面白いかなと思ってます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)






